ナミヘビ科(ナミヘビか、Colubridae)はヘビの科の一つ。
南極大陸を除く全大陸に分布。
最大種はオオカサントウ。頭部の鱗は大型。様々な環境に生息するため、環境に応じて様々な形態をしている。
毒蛇というと別科のコブラ科やクサリヘビ科が有名だが、本科にも有毒種がいる。多くの有毒種は人体に深刻な被害をもたらすほどの強毒は持たないとされるが、ブームスラングやヤマカガシ等では噛まれた人の死亡例もある。別科の毒蛇と違い本科の有毒種の毒牙は奥歯にあるため後牙類とも呼ばれる。
草原、森林、河川、池沼、湿地、農耕地等、人の手が加わった環境も含め様々な環境に生息する。地上棲、樹上棲、水棲と環境に合わせて適応している。
食性は総じて動物食で、小型哺乳類、鳥類、爬虫類、両生類、魚類等を食べる。 偏食をする種もおり上記に挙げた生物や昆虫類、ミミズ、カタツムリ、卵等を専食する種がいる。
繁殖形態は主に卵生だが、寒冷地や水中に生息する種等では卵胎生の種もいる。
中国等では食用とされることもある。またスジオナメラ等は皮が革製品に利用される。
クスシヘビはギリシャ神話に登場するアスクレーピオスの持つ杖のモチーフになったとして信仰の対象とされた。和名のクスシ(薬師)もこのことに由来する。
ペットとしても飼育されることもあり北アメリカに生息する種、特にコーンスネークとコモンキングヘビの亜種カリフォルニアキングヘビは繁殖個体が多く流通する。
およそ800種が属する[1]。