ストレプト植物(ストレプトしょくぶつ)とは、広義の緑色植物(=緑色植物亜界)の中の分類群である。
単にストレプト植物と言った場合には、ストレプト植物門(Streptophyta)を意味することが多く、陸上植物(有胚植物)と車軸藻類を含み、緑藻植物門 Chlorophytaを含まないような最大の単系統群を意味する。また、ストレプト植物亜門(Streptophytina)という分類もあり、これは狭義車軸藻類と陸上植物(有胚植物)とを含むような最小の単系統群の意味となる。
ストレプト(strepto-, strepsis)はギリシア語で「螺旋」を意味し、このグループ(接合藻を除く)の精子が螺旋状にねじれていることに由来する。広義車軸藻類の中の接合藻類は精子のような遊泳細胞、鞭毛、基底小体を欠く特異な群であるが、細胞分裂の様式などからストレプト植物に含められている。
ストレプト植物の特長には以下のものがある。
このようなストレプト植物に対し、狭義の緑藻植物門に属する緑藻類などでは核膜残存型の細胞分裂、崩壊性中間紡錘体、ファイコプラスト(phycoplast)といった特徴がみられる。
このストレプト植物という分類は、その下位分類に後生植物と藻類とを含む。つまり、それまで別々の体系の下にあったものを姉妹群としているため、これらを同一系統樹内で、階級分類の整合性を合わせるために、ひと工夫を要するのである。具体的な例で言うと、単子葉類は綱の階級にあたるが、その上位の被子植物、種子植物、真葉植物、維管束植物、陸上植物、およびストレプト植物の各階級のそれぞれに門の可能性がある。この問題が解決され、体系が安定的に理解されるためには、もう少し時間が必要である。車軸藻植物門も参照のこと。
なお、大枠では、陸上植物の直下とその同レベルに適量数の門を置くのが、本来的な立場である。その上で「陸上植物」を階級なしとする例が、ネット上では多いようである。ストレプト植物に関しては、下界もしくは階級なしといった例が見られる。
ストレプト植物(ストレプトしょくぶつ)とは、広義の緑色植物(=緑色植物亜界)の中の分類群である。
単にストレプト植物と言った場合には、ストレプト植物門(Streptophyta)を意味することが多く、陸上植物(有胚植物)と車軸藻類を含み、緑藻植物門 Chlorophytaを含まないような最大の単系統群を意味する。また、ストレプト植物亜門(Streptophytina)という分類もあり、これは狭義車軸藻類と陸上植物(有胚植物)とを含むような最小の単系統群の意味となる。
ストレプト(strepto-, strepsis)はギリシア語で「螺旋」を意味し、このグループ(接合藻を除く)の精子が螺旋状にねじれていることに由来する。広義車軸藻類の中の接合藻類は精子のような遊泳細胞、鞭毛、基底小体を欠く特異な群であるが、細胞分裂の様式などからストレプト植物に含められている。