ポプラ(英語: poplar, 学名:Populus)は、双子葉植物綱キントラノオ目ヤナギ科ヤマナラシ属またはハコヤナギ属 に属する樹木(ハコヤナギはヤマナラシの別名)。北半球の温帯に約100種が分布する。
日本のポプラ属は、ヤマナラシ、ドロノキ、クロヤマナラシの3種が自生する。一般には明治期に導入された外来種をポプラと呼ぶ。
ポプラの学名 Populus には震えるという意味があり、ポプラの葉が僅かな風でもさやめくことから付けられたといわれる。
落葉広葉樹。葉は広三角形。雌雄異株で、春に花を咲かせる。花が終わるとすぐに綿毛付きの種子を大量に付ける。この種子が風に飛ばされて空を舞い、並木など多数のポプラのある所では、地面が真っ白になることもある。このため、英語でコットンウッドともいう。
成長が速い利点の反面、材は柔らかくて緻密さに欠け、燃えやすく強度や耐久性で劣り、用途が限られる。また寿命は比較的短く、数十年から100年程度で老木となり、台風などで倒れやすい。
主な品種を下記に記す[1]。
外来ポプラの和名は非常にややこしく、整理された和名がない。そのため同一種でも別名や別表記が多く、学術論文ですら混乱しており、植物園などの表記にも不統一なものが多い。以下の名称も統一名称ではない。
ポプラは交配や繁殖が容易で、古くから品種改良が行われ、多くのハイブリッド種が作成されてきた。現在でも目的にあわせた品種の育成が行われ、ポプラの品種はいよいよ増えつつある。品種改良されたポプラは「改良ポプラ」と総称される。