ハクウンラン属(ハクウンランぞく、学名:Kuhlhasseltia、和名漢字表記:白雲蘭属)は、ラン科に属する属[2]。
地生の多年草。茎の下部はよく分枝し、匍匐する。根はひも状に伸長する種と根が退化している種とがある。匍匐した茎は上部が斜上し、先は直立して下部に数個の葉が互生する。葉は卵形で葉柄があり基部は鞘となって茎を抱く[2]。
花茎は直立し、毛が生え、1個または多数の花を総状花序につけ、花は小型で白色または淡紅色になる。苞は卵状披針形で膜質、細かい軟毛が生える。背萼片と側萼片は基部が合着して鐘形の花筒になり、裂片はほぼ同じ長さで斜めに開き、ふつう細かい軟毛が生え、ときに無毛。側花弁は背萼片と同じ長さで背萼片に密着する。唇弁の先端は丁字形となり萼片より長く、爪部は細まり、基部は距となって2浅裂した袋状になり、内部に2個の肉質の柱状突起がある[2]。
日本、朝鮮半島、中国大陸、台湾、インドネシア、マレーシア、フィリピン、ニューギニアに分布し、約10種知られる[2][3]。
和名、学名はYListによる。