ワシントン条約附属書III（ネパール） 分類 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 哺乳綱 Mammalia 目 : ウシ目 Artiodactyla 亜目 : ウシ亜目 Ruminantia 科 : ウシ科 Bovidae 亜科 : ブラックバック亜科 Antilopinae 族 : ブラックバック族 Antilopini 属 : ブラックバック属ブラックバック（Antilope cervicapra）は、ウシ科ブラックバック属（アンテロープ属）に分類される偶蹄類。本種のみでブラックバック属を構成する。ブラックバック属はブラックバック亜科の模式属。インドカモシカとも。
インド[1][2]、ネパール、パキスタンに自然分布[3]。アメリカ合衆国とアルゼンチンに移入[3]。
体長100-150センチメートル[1][2][3]。尾長10-18センチメートル[3]。肩高60-85センチメートル[2][3]。体重25-50キログラム[3]。眼や鼻、口の周囲、腹面や四肢内側の毛衣は白く[1]、頸部や尾の背面、四肢下部の毛衣は褐色[2][3]。
脳頭蓋（眼窩より後方の頭骨）が顔面頭蓋（眼窩後端より前の部分）の1/3と短い[2]。吻端には板状の皮膚（鼻鏡）がない[3]。下顎の小臼歯は左右に3本ずつあるが、第2小臼歯が極めて小型[2]。眼下部（眼下腺）、後肢内側基部（鼠蹊腺）に臭腺があり、特に眼下腺は発達する[2][3]。
オスの成獣は背面や頸部の毛衣が黒や暗褐色、濃褐色[1][2][3]。幼獣やメスの成獣は背面の毛衣が淡褐色や黄褐色[1][2][3]。オスにのみ螺旋状や栓抜き状に捻れた長い角がある[1][2][3]。捻じれの数は5回で、角の表面には節がある[3]。角長45-76センチメートル[2][3]。乳頭の数は2個[2][3]。
半砂漠、開けた森林、乾燥した落葉樹林などに生息する[2][3]。昼行性[3]。10-50頭のメスや幼獣による群れを形成し生活する[3]。また若いオスのみでも群れを形成する[3]。危険を感じると高く跳躍し、走って逃げる[3]。時速80キロメートルの速度で1.5キロメートルの距離を走行することができる[3]。
繁殖形態は胎生。オスは繁殖期になると20-80ヘクタールの縄張りとハレムを形成し交尾する[3]。妊娠期間は6か月[3]。1回に1-2頭の幼獣を産む[3]。オスは生後3年、メスは生後1年6か月で性成熟する[3]。寿命は12-18年[3]。
開発による生息地の破壊、食用やトロフィーとなる角目的の狩猟などにより生息数が減少している[3]。インドでの19世紀における生息数は約4,000,000頭、1947年における生息数は約80,000頭、1964年における生息数は約8,000頭と推定されている[3]。
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