Crocidura suaveolens shantungensis
(Pallas, 1811)
コジネズミ(小地鼠、学名:Crocidura shantungensis )は、トガリネズミ目トガリネズミ科ジネズミ属に属する哺乳類である。中国東部から朝鮮半島および対馬に分布する[2] 。かつてはヨーロッパからシベリアまで広く分布する Crocidura suaveolens の亜種チョウセンコジネズミ C. s. shantungensis とされた[3][4][5]。
ジネズミより小型で、頭胴長が55-72mm、尾長が28-45mm、後足長が11-13mm、体重が4-5.5gになる[2]。体毛の背面は灰褐色、腹面は淡褐色を帯びた白色になり、尾は短く、通常は頭胴長の70%以下になる[6] 。体側と下面の境目は、腹部では不明瞭だが、頸部と下腿部では明瞭になるのがジネズミとの違いである[7] 。尾には全体に短毛が密生し、先端を除いてまばらに長毛が生える。
山麓の林縁部や低木林の下草や落ち葉の下、河畔や農耕地周辺のやぶなどに生息し、昆虫やクモ類、ミミズなどの無脊椎動物を捕食する[2]。4頭から7頭の子を産むが、繁殖についての詳細はよくわかっていない。