ホソアカクワガタ属
Cyclommatus 分類 界 :
動物界 Animalia 門 :
節足動物門 Arthropoda 綱 :
昆虫綱 Insecta 目 :
コウチュウ目(鞘翅目)
Coleoptera 亜目 :
カブトムシ亜目(多食亜目)
Polyphaga 下目 :
コガネムシ下目 Scarabaeiformia 上科 :
コガネムシ上科 Scarabaeoidea 科 :
クワガタムシ科 Lucanidae 亜科 :
クワガタムシ亜科 Lucaninae 族 :
Cyclommatini 属 :
ホソアカクワガタ属 Cyclommatus Parry,
1863 亜属 - C. (Cyclommatellus)
- C. (Cyclommatinus)
- C. (Cyclommatus)
ホソアカクワガタ属(ホソアカクワガタぞく、Cyclommatus)は、甲虫目・クワガタムシ科に属する分類群。体色も大顎の形状も奇抜なものが多く、人気がある。
東南アジアを中心に分布し、各種の分布域が狭いことが特徴として挙げられる。人気はあるものの成虫は短命なので長期飼育には向いていない。また、種毎の差異が少なく、属内の分類は確定していない。
脚の脛節外側の棘は発達しない。また眼縁突起も不発達、学名は「丸い目」を意味する。ツバキ科の植物の新芽を傷つけ汁を吸うといわれている。
非常に華奢な体形をしており、特にメタリフェルホソアカクワガタは大顎が体長の半分以上を占めることもある。 本属全般に共通の習性として、樹液に集まるのではなく、草本の花に集まることが知られている。(飼育下では昆虫ゼリーや、果実、樹液も食する。) 華奢な体型と長大な雄の大顎は、太い木の幹でなく細い枝先や草本を生活の場として雌や餌場を巡って闘争する本属雄の習性に対応して進化したと考える研究者もいる。
長い大顎は一見するとチリクワガタのように、挟む力はそれほどでもないように見えるが、実際は挟む力は必ずしも弱くない。僅かに頭循のようなものが発達する頭部、後半が細くなる前胸部、低温を好む部分がミヤマクワガタ属の性質と共通する。
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メタリフェルホソアカクワガタ Cyclomatus metallifer
- 本属中では2番目に大きい種類である、最大個体は100mmに達する。先端の内歯から外歯にかけて細かい内歯が並ぶ。日本において最も普通に輸入・販売・飼育されているホソアカクワガタである。大顎発達が著しい本属の中でも、特に大顎が発達する。「メタリフェル」の名の通り、亜種間で差はあれど、オスの鞘翅は金属光沢を有する。
- 原名亜種 C. m. metallifer
- スラウェシ島
- C. m. finae
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ペレン島・バングル島。青みがかかる個体も見られる。金属光沢も強く人気がある。
- C. m. isogaii
- スーラ諸島
- C. m. aenomicans
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バチャン島・ハルマヘラ島・カシルタ島等
- C. m. otanii
- モロタイ島
- C. m. sangirensis
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タフナ島。最も金属光沢の強い亜種。
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インペラトールホソアカクワガタ C. imperator
- コウテイホソアカクワガタともいう。90mmにもなり、ニューギニア島における最大のクワガタムシである。
- 原名亜種 C. i. imperator
- ニューギニア島東部
- C. i. monguilloni
- イリアンジャヤ
- C. i. siokurai
- 西イリアン。C. i. ssp. splendidusの個体変異と思われる。
- C. i. arfakensis
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アルファク山に生息する。
- C. i. splendidus
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ティミカに生息する。
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エラフスホソアカクワガタ C. elaphus
- 大型のものでは100㎜を越える本属最大種である。
- 原名亜種 C. e. elaphus
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スマトラ島南部
- C. e. truncatus
- スマトラ島北部
- C. e. kirchnei
- スマトラ島西部
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アラガールホソアカクワガタ C. alagari DeLisle, 1968
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パラワン島に生息する異色のホソアカクワガタ
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プルケルスホソアカクワガタ C. pulchellus
- ニューギニア島
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マルガリータホソアカクワガタ C. margaritae Gestro, 1877
- ニューギニア島
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バインライヒホソアカクワガタ C. weinreichi Laxroix, 1972
- ニューギニア島
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カウピホソアカクワガタ C. kaupi Deyrolle, 1865
- ニューギニア島
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ゲストロホソアカクワガタ C. gestroi Nagel, 1931
- ニューギニア島
- スペキオススホソアカクワガタ C. speciosus
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- 原名亜種 C. s. speciosus
- ブーゲンビル島
- C. s. anepsius
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サンクリストバル島・マライタ島
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イグジミウスホソアカクワガタ C. eximius Möllenkamp, 1909
- ニューギニア島
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モンタネルスホソアカクワガタ C. montanellus Möllenkamp, 1904
- ボルネオ島
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チュウホソアカクワガタ C. chewi Mizunuma, 1994
- ボルネオ島
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ムルティオルムホソアカクワガタ C. murutiorum H. Ikeda et Katsura, 2001
- ボルネオ島
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タランドゥスホソアカクワガタ C. tarandus (Thunberg, 1806)
- ボルネオ島
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ルニフェルホソアカクワガタ C. lunifer Boileau, 1905
- ボルネオ島、スマトラ島、マレー半島、ミャンマー南東部
- ギラファホソアカクワガタ C. giraffa
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カリマンタン島。全身が紅色で、大顎には内歯が殆ど見られない。
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カナリクラトゥスホソアカクワガタ C. canaliculatus
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- 原名亜種 C. c. canaliculatus
- スマトラ島とその周辺
- C. c. consanguineus
- カリマンタン島北部
- C. c. infans
- スラウェシ島
- C. c. freygesseneri
- ジャワ島
- C. c. ramlii
- カリマンタン島
- ストリギケプスホソアカクワガタ C. strigiceps
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- 原名亜種 C. s. strigiceps
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ネパール・ブータン
- C. s. assamensis
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アッサム地方
- C. s. ipseni
- マレー半島
- C. s. laoticus
- ラオス
- パハンホソアカクワガタ C. pahangensis
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- 原名亜種 C. p. pahagensis
- マレー半島
- C. p. chaingmaiensis
- タイ
- ビコロールホソアカクワガタ C. bicolor
- タイ・ミャンマー
- トサカ(ムニスゼッチ)ホソアカクワガタ C. muniszechi
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- 原名亜種 C. m. muniszechi (Thomson, 1856)
- 台湾
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C. m. tonkinensis (Didier, 1927)
- 中国東南部、ベトナム北部
参考文献[編集]
- 「ホソアカクワガタ大特集!!」、『月刊むし』増刊号BEKUWA2006年春号(19号)、むし社。
外部リンク[編集]
ウィキスピーシーズに
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