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Pandalus nipponensis ( Dutch; Flemish )

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Pandalus nipponensis is een garnalensoort uit de familie van de Pandalidae.[1] De wetenschappelijke naam van de soort is voor het eerst geldig gepubliceerd in 1933 door Yokoya.

Bronnen, noten en/of referenties
  1. De Grave, S. (2012). Pandalus nipponensis Yokoya, 1933. Geraadpleegd via: World Register of Marine Species op http://www.marinespecies.org/aphia.php?p=taxdetails&id=515470
Geplaatst op:
22-03-2013
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ボタンエビ ( Japanese )

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ボタンエビ 分類 : 動物界 Animalia : 節足動物門 Arthropoda : 軟甲綱 Malacostraca : 十脚目 Decapoda : タラバエビ科 Pandalidae : タラバエビ属 Pandalus : ボタンエビ P. nipponensis 学名 Pandalus nipponensis
Yokoya, 1933 和名 牡丹海老 英名 Botan Shrimp

ボタンエビ(標準和名)(牡丹海老、牡丹蝦、学名 Pandalus nipponensis Yokoya, 1933、英 Botan shrimp)は 軟甲綱十脚目タラバエビ科(鱈場海老科)に分類されるエビの一種である。

市場、回転寿司等ではこの近縁種の一部も「ボタンエビ」と呼ばれて流通している。本種はその中で特に「本牡丹海老」(ほんぼたんえび)、「本牡丹」と呼ばれている。

発見[編集]

海洋生物学者であった東京帝国大学農学部の横屋 猷(よこや ゆう) 博士[1](1891 - 1969)は、1933年の農学部紀要[2]の中で日本周辺の大陸棚に生息している多数のエビやエビジャコを明らかにして命名した。本種 Pandalus nipponensis Yokoya, 1933[3] もそのひとつである。Pandalus はタラバエビ属を表し、nipponensis は「日本の」の意味である。

形態[編集]

体長は13cmから20cmを超える大型のものもいる。体色は濃いオレンジ色である。鮮度が落ちると、次第に黄色っぽくなる。額角(がっかく)の中央部付近と背部の赤味が濃い。から内臓が透き通って見える[4]

第1 - 5腹節の側面に各2個の赤い不定形の斑紋(はんもん)がある[5]。斑紋が牡丹の花びらを散らしたように見えることが名前の由来であるという説と、体色が全体に赤く牡丹色が連想されたことが由来であるという説が見られる。

額角頭胸甲(とうきょうこう)の1-1.5倍と長い。頭胸甲の背面の隆起はトヤマエビなどと比べると低い。

分布[編集]

日本特産種で日本海にはいなくて太平洋側の宮城県沖以南だけに分布する日本固有種で、大陸棚と深海の境の水深300-500mあたりに生息する。南に行くほど生息域は深い。

かつては福島県小名浜沖、東京湾三重県尾鷲沖、高知県土佐湾などでも獲れたが次第に枯渇し、千葉県銚子沖と静岡県駿河湾などで少し獲れるだけになってしまった。市場には「牡丹海老」の名で近縁種の赤いエビが出回っている。ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑サイトの記事[6]に、次のエピソードが書かれている。

 面白いのはあまりお目にかかれないボタンエビが十数年ぶりにたくさん入荷したのが2003年。このとき多くの仲買が「これがボタンエビである」ということがわからなかったはずだ。知っているのはエビを専門に扱う店の店員のみ。

「なんだか色合いの悪いエビだな」

 値付けに苦しんでいる仲買を実際に見ている。

— ぼうずコンニャクのお魚三昧日記甘エビ学 事始め02 ボタンエビ

10月から5月にかけて、底引き網漁で捕獲される。牡丹海老は傷みやすいので、生きたまま持ち帰るためには鮮度を保ついろいろな工夫が必要[7]

生活史[編集]

卵は青緑色でプチプチして美味。その大きさは3.4 × 2.3mmでタラバエビ属では最大である[8]。卵が大型なので繁殖力が弱い。本種は、栄養豊富な浅い大陸棚と栄養の少ない深海の境界域に生息しているので、卵に多くの栄養を蓄えていると考えられる。一度に500-1200個程度を産卵し、メスが約1年に渡って抱卵する。

海草の茂みをベッドに成長する。幼生の成長は「卵黄依存型」で、研究環境で6段階が確認されていて[8]幼生段階が1から4、後期幼生段階が5および6である。口の咀嚼突起が多数生え揃った段階2に、1cm以下の小型エビであるアルテミアArtemia nauplii)を食べ始める。段階6まで脱皮する。

雌雄同体雄性先熟、すなわち若い個体は繁殖期がやってきた時にまずオスとして繁殖に参加するが、成長するとメスに性転換する。このため、体長13cm前後を超える大型の個体はすべてメスとなる。

利用[編集]

本牡丹は海老の中でも漁獲量が少なく、とても高価なので、料亭や高級寿司店以外であまり見かけられない[9]刺身寿司で食べられている[10]

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牡丹海老の刺身

さらに、しゃぶしゃぶ味噌汁、塩焼き、天ぷらフライにもなり、殻まで食されることがある。漁期と同じ秋から春が

生の身は弾力があるがとろけるようで甘い。

味噌(海老味噌)はメスよりオスが多くもっている。好む人は頭をすすって食べたりする。味噌は実際には、肝臓膵臓の機能をもつ中腸腺である。

子持ちボタンエビも販売されている。

 調理例:牡丹海老の刺身の作り方[11]、梅肉添え[12] 

広義のボタンエビ[編集]

本項の本牡丹、いわば狭義のボタンエビは、瑞々(みずみず)しさや弾力は申し分ない品種である。築地卸売価格でキロ 最低4,000円から最高17,000円,平均で9,500円ぐらいしている[13]

これに対して、近縁のエビでも、一般的な名称として内容を的確に示す場合は「ボタンエビ」と称すことが消費者庁によって許されている[14][15][16]

トヤマエビ[編集]

標準和名がトヤマエビ (富山海老)(Pandalus hypsinotus Brandt, 1851)(英、Coonstripe Shrimp)という近縁のエビ[17]も牡丹海老として売られている。むしろ牡丹海老といえば富山海老のほうが圧倒的に多く流通している。

富山海老は富山湾日本海北海道ロシアオホーツク海などで漁獲される。多くの地方名がある(トヤマエビ#地方名)。北海道噴火湾での地方名が「ボタンエビ」である。韓国独島(ドクト)(日本呼称、竹島)での地方名「独島エビ」とは富山海老または他の2種の海老と言われている[18][19]

富山海老は、尾や脚に褐色の縞模様があり、頭胸甲が本牡丹より大きく、はっきりした白い斑紋が散在しているのが目立つ。オレンジ色っぽい本牡丹に比べて富山海老は赤味が濃く、鮮度が落ちても本牡丹より赤味が残る。

富山海老はキロ 2,000円から5,000円(新鮮で大型な良い品は10,000円以上も)といったところで平均は本牡丹より安い(以下、相場の数字は2017年現在の代表的通販価格(税込)[20][21])。それでも20cm前後の体長が立派で身に弾力があり、本牡丹に似た美味しさで人気がある。

スポットエビ[編集]

カナダアラスカから冷凍ではいってくる輸入もののスポットエビPandalus platyceros Brandt, 1851)(標準和名なし、英 Spot shrimp)も「牡丹海老」と称され、高級ネタとして回転寿司通信販売で出回っている。カナダボタン、スポットプラウンともいう(※ スポット「ブ」ラウンではない。英 prawn は海老のこと。)[22]

頭胸部に白い縦縞があって見分けやすい。第二および第五腹節に白いスポットがある[23]ことが名前の由来である。ほとんどが冷凍物ではあるが、最大25cmと身が大きく、太って立派なので高値で安定している。キロ 3,000円から9,000円など。

テラオボタンエビ[編集]

三陸相模湾琉球列島など太平洋岸に生息するテラオボタンエビ(寺尾牡丹海老、寺尾牡丹蝦)(Pandalus teraoi Kubo, 1937)(白牡丹;はくぼたん)も「牡丹海老」と称され、福島産が少量のみ流通している[24]。頭部に縦一列になって10本以上生えている白っぽい額角が特徴的である。

刺身、塩焼き、味噌汁で食され、弾力は超プリプリ、旨みは一級という[25]。キロ 8,000円から13,000円など。

その他[編集]

以上のほかにも「牡丹海老」と呼ばれた、または現在も呼ばれることのある近縁種はいくつかあるという[26]

他のエビとの価格比較[編集]

比較対照のために、広義の牡丹海老以外の海老の代表的通販価格を、高いほうから示す。

(※ 標準和名「ブドウエビ」(Pandalopsis miyakei Hayashi in Baba, Hayashi & Toriyama, 1986)はこれらと別種)
  • アルゼンチンアカエビ(アルゼンチン赤海老)Pleoticus muelleri Bate, 1888)は、略して「アカエビ(赤海老)」と呼ばれることが多い。このアルゼンチン赤海老は、かつては回転寿司などで牡丹海老とされていたもので[27][28]、解凍後に生食も可能。海中を魚のように泳ぎ捕獲しやすいためにとても安く、冷凍して輸入されている。キロ 1,100円から1,800円。
(※ これとは別の種でもっと美味な、和名がアカエビ(赤海老)Metapenaeopsis barbata De Haan, 1844)という国産の海老もある。)

脚注[編集]

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  1. ^ 横屋, 猷, 1891-1969 - 国立国会図書館典拠データ検索・提供サービス
  2. ^ Yu Yokoya (1933). “On the distribution of decapod crustaceans inhabiting the continental shelf around Japan, chiefly based upon the materials collected by S.S. So^yo^-Maru, during the year 1923-1930.(引用者直訳: "日本周辺の大陸棚に生息している十脚甲殻類の分布に関して ~ 主に1923年 - 1930年の間にS.S.蒼鷹丸(そうようまる)が採集した標本に基づいて ~")”. Journal of the College of Agriculture(“農学部紀要”) (東京帝国大学農学部) 12: 1-226. http://www.marinespecies.org/aphia.php?p=sourcedetails&id=125917. - WoRMS
  3. ^ Pandalus nipponensis Yokoya, 1933 - WoRMS
  4. ^ ここで会える生き物たち - 名古屋港水族館
  5. ^ "ボタンエビ" - 世界大百科辞典 第2版
  6. ^ 甘エビ学 事始め02 ボタンエビ - ぼうずコンニャクのお魚三昧日記
  7. ^ 愛知県西浦漁港産ボタンエビ - アサヒビール
  8. ^ a b Hajime Taishaku; Hideo Takeoka; Kooichi Konishi (2001). “Larval stages of the Botan shrimp Pandalus nipponensis Yokoya, 1933 (Decapoda: Caridea: Pandalidae) under laboratory conditions, with notes on its lecithotrophic development(引用者直訳: "ボタンエビ Pandalus nipponensis Yokoya, 1933 (十脚目: 小海老下目: 鱈場海老科) の研究条件における幼生段階 ~ その卵黄摂取の発展の記録を含む ~")”. Crustacean Research(“甲殻類研究”) (日本甲殻類学会(Carcinological Society of Japan)) 30: 1-20. doi:10.18353/crustacea.30.0_1.
  9. ^ ボタンエビの食べ方 - らっしゃいかに市場
  10. ^ ボタンエビ - 八面六臂
  11. ^ ボタンエビの刺身 - 船橋市地方卸売市場総務課
  12. ^ 梅肉添え - 船橋市地方卸売市場総務課
  13. ^ 東京築地市場卸売価格同、英語版=学名表記あり - 中央魚類 2017年12月4日閲覧
  14. ^ 第2回魚介類の名称のガイドライン検討委員会 議事概要”. 農林水産省. ^ 魚介類の名称のガイドライン - 消費者庁
  15. ^ 問28 名称は地域特有の名称を表示してもいいのですか - 消費者庁
  16. ^ トヤマエビ - ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑
  17. ^ “「独島エビ」韓国・大統領府による、特殊な入手ルートが明らかに?” (プレスリリース), ハフィントンポスト, (http://www.huffingtonpost.jp/2017/11/10/ebi-korea_a_23272850/
  18. ^ “【余滴】独島エビ” (プレスリリース), 京郷新聞(韓国語), (http://news.khan.co.kr/kh_news/khan_art_view.html?artid=201711082042005&code=990201 和訳例
  19. ^ 甲殻類 - 業務用食材卸売市場 Mマート
  20. ^ エビ - 価格.com ほか
  21. ^ スポットプラウン/スポットエビ - ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑
  22. ^ Pandalus platyceros - Encyclopedia of Life(生物百科辞典)
  23. ^ ぼうずコンニャク 藤原昌高 『美味しいマイナー魚介図鑑』 マイナビ出版、ISBN 9784839949419。
  24. ^ テラオボタンエビ - ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑
  25. ^ 紅牡丹海老/パナマミノエビ - ぼうずコンニャクの寿司図鑑
  26. ^ アルゼンチンアカエビ - ぼうずコンニャクの市場魚介類図鑑
  27. ^ ぼうずコンニャク 藤原昌高 『すし図鑑』 マイナビ出版、ISBN 9784839943387。Googleブックス当該ページ

関連項目[編集]

参考文献[編集]

外部リンク[編集]

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ボタンエビ: Brief Summary ( Japanese )

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ボタンエビ(標準和名)(牡丹海老、牡丹蝦、学名 Pandalus nipponensis Yokoya, 1933、英 Botan shrimp)は 軟甲綱十脚目タラバエビ科(鱈場海老科)に分類されるエビの一種である。

市場、回転寿司等ではこの近縁種の一部も「ボタンエビ」と呼ばれて流通している。本種はその中で特に「本牡丹海老」(ほんぼたんえび)、「本牡丹」と呼ばれている。

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