シロネ属(シロネぞく、学名:Lycopus、和名漢字表記:白根属)はシソ科の属の一つ。
湿地に生育する多年草。葉は対生し、縁に鋭い鋸歯があるか羽裂し、多くは葉柄は無い。花は小型で各葉腋に密に生じ、小苞は多くは針形になる。萼は鐘形で等間隔に4-5裂する。花冠は小型の鐘形で、ほぼ等間隔に5裂する。雄蕊は4個で、うち下側の2個が完全雄蕊で、上側の2個は仮雄蕊となるかまたは無い。果実は分果で、扁3稜形のくさび状になり、先端は切形になる[3]。
ヨーロッパ、アジア、北アメリカに約10数種あり[4]、日本には5種が分布する[5]。
シロネ属のシロネは、「白根」を意味し、地下茎が白いのでいう[5]。また、学名の Lycopus は、ギリシャ語の lykos (オオカミ)+ pous (足)を意味し、オオカミの足に似ているためとされるが、意味は不明[6]。