ミヤイリガイ(宮入貝)またはカタヤマガイ(片山貝)、学名 Oncomelania hupensis nosophora は、盤足目・イツマデガイ科に分類される巻貝の一種である。
ミヤイリガイの名は発見者の宮入慶之助に、カタヤマガイの名は日本住血吸虫症の症状を書き記した19世紀中頃の書物『片山記』[1]に由来する。また、岡山県高屋川流域の生息地ではナナマキガイという方言で呼ばれていた[2]。
殻は栗褐色で厚く堅い。殻の表面は滑らかで光沢がある。殻の高さ7mm、幅2.5mmほどで、巻きは8階。水田の溝や浅い小川などの止水域の泥底に生息する[3]。親貝は6月頃、常に湿潤な柔らかい泥土に産卵し、孵化した個体は秋までに大きくなるのが一般的。冬は叢の根元や窪みで越冬する[4]。寿命は約2年かそれ以上と推測される[5]。
日本住血吸虫の中間宿主として知られる。また、ミヤイリガイの体内には多くの原虫や線虫、各種吸虫のセルカリアが寄生し、日本住血吸虫のセルカリアだけでも平均2,000 - 3,000匹も寄生している[5]。
日本では、関東地方(利根川流域)から九州北部(筑後川流域)にかけて日本住血吸虫症の流行域に重なるように局地的に分布していたが、同症を媒介する危険生物(衛生害虫)とされ、撲滅を目的とした駆除(用水路改修、薬剤散布、土地改良など)により千葉県小櫃川流域[6]・山梨県甲府盆地北西部(釜無川流域)の一部を除き絶滅したとみられている[2][7]。2014年現在、絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)に指定されている[8]。
分類学上、ミヤイリガイはイツマデガイ科オンコメラニア属の基準種 Oncomelania hupensis の一亜種に位置づけられている。Oncomelania hupensis の亜種は、日本・中国・台湾・フィリピン・スラウェシ島などから10前後が発見され記載されている。
ミヤイリガイ(宮入貝)またはカタヤマガイ(片山貝)、学名 Oncomelania hupensis nosophora は、盤足目・イツマデガイ科に分類される巻貝の一種である。
ミヤイリガイの名は発見者の宮入慶之助に、カタヤマガイの名は日本住血吸虫症の症状を書き記した19世紀中頃の書物『片山記』に由来する。また、岡山県高屋川流域の生息地ではナナマキガイという方言で呼ばれていた。
殻は栗褐色で厚く堅い。殻の表面は滑らかで光沢がある。殻の高さ7mm、幅2.5mmほどで、巻きは8階。水田の溝や浅い小川などの止水域の泥底に生息する。親貝は6月頃、常に湿潤な柔らかい泥土に産卵し、孵化した個体は秋までに大きくなるのが一般的。冬は叢の根元や窪みで越冬する。寿命は約2年かそれ以上と推測される。
日本住血吸虫の中間宿主として知られる。また、ミヤイリガイの体内には多くの原虫や線虫、各種吸虫のセルカリアが寄生し、日本住血吸虫のセルカリアだけでも平均2,000 - 3,000匹も寄生している。
日本では、関東地方(利根川流域)から九州北部(筑後川流域)にかけて日本住血吸虫症の流行域に重なるように局地的に分布していたが、同症を媒介する危険生物(衛生害虫)とされ、撲滅を目的とした駆除(用水路改修、薬剤散布、土地改良など)により千葉県小櫃川流域・山梨県甲府盆地北西部(釜無川流域)の一部を除き絶滅したとみられている。2014年現在、絶滅危惧IA類 (CR)(環境省レッドリスト)に指定されている。
「地方病 (日本住血吸虫症)#ミヤイリガイ(宮入貝)の発見」も参照分類学上、ミヤイリガイはイツマデガイ科オンコメラニア属の基準種 Oncomelania hupensis の一亜種に位置づけられている。Oncomelania hupensis の亜種は、日本・中国・台湾・フィリピン・スラウェシ島などから10前後が発見され記載されている。