Opalia calyx is een slakkensoort uit de familie van de Epitoniidae.[1] De wetenschappelijke naam van de soort is voor het eerst geldig gepubliceerd in 2012 door Nakayama.
Bronnen, noten en/of referentiesウテナイトカケ(萼糸掛)、学名 Opalia calyx は、腹足綱イトカケガイ科に分類される海産の巻貝の1種。灰白色で、殻高1cm余り、細長い塔型をしている。種小名 calyx はラテン語で萼(ガク、うてな)の意で、各螺層の上縁が萼状に伸びて上の層の下部を包むように見えることから。和名のウテナも同じ。
2012年に和歌山県から新種として記載(正式に学名を付けて特徴を記述すること)された種で、以下の説明は全てその記載文[1]を出典としている。原記載における和名はウテナイトカケガイであるが、代表的な日本の貝類図鑑である『日本近海産貝類図鑑』[2]の表記法に従いここでは末尾のガイを付けていない。
殻高10-12mm、殻径3.0-4.0mm前後の小型種で、細高い塔型。殻質はやや厚く、殻表は Opalia 属の特徴であるチョーク様の脆弱構造(intritacalx)[注 1] で覆われるため、光沢のない灰白色。螺層は9層以上で、螺管は弱く膨れ、殻口は比較的小さい。縦肋が非常に弱くほとんど認められないこと、縫合が鋸歯形に波打って草花の萼(ガク)を思わせる形状になることなどが主な特徴である。
原殻は表面が平滑で先端が鈍い円錐形だと推定されているが、報告されている標本は全て殻頂が多少なりとも侵食されているため正確な特徴は観察されていない。
後成層はおよそ9層で、縫合は浅く螺層間のくびれは緩やか。表面には螺状に並んだ微細なピット(微細孔)列と微視的な螺条が多数あり、全体には軽石が磨り減って滑らかになった時のような肌合いを見せる。縦肋は極めて不明瞭で、特に体層ではほとんど消失している。しかし螺管の上縁は潜在的な縦肋の存在に呼応するかのように顕著に波打ち、波の高い部分は平たく短い指状、あるいは丸味のある鋸歯状となって上方に伸び、上層を下から包む萼片のようにも見える。記載文では螺塔の所々に縦張肋(目だって太い縦肋)をもつと説明されているが、示された写真では縦張肋は認識しにくい。
螺管側面は丸味があり、下方がかすかに角張ることで殻底に底盤(目立つ螺肋やキールなどによってそれより上の部分から区画される殻底部を言い、イトカケガイ科の特定の種に見られる形質)を形成するが、極めて不明瞭。
殻口は歪んだ円形で口縁は明瞭な二重構造となり、内層は質実で光沢があり、外層は磨り減った軽石状で殻表構造(intritacalx)に連なる。外唇は肥厚するが強くは張り出さない。
蓋および歯舌その他の軟体部の形態については原記載に説明がない。
紀伊半島沖の水深80-160mから採取されたということ以外に情報はない。ただしイトカケガイ科に分類される貝類は一般に刺胞動物を餌としたり、それらに外部寄生することが知られている[2]。
特に知られていない。
ウテナイトカケ(萼糸掛)、学名 Opalia calyx は、腹足綱イトカケガイ科に分類される海産の巻貝の1種。灰白色で、殻高1cm余り、細長い塔型をしている。種小名 calyx はラテン語で萼(ガク、うてな)の意で、各螺層の上縁が萼状に伸びて上の層の下部を包むように見えることから。和名のウテナも同じ。
2012年に和歌山県から新種として記載(正式に学名を付けて特徴を記述すること)された種で、以下の説明は全てその記載文を出典としている。原記載における和名はウテナイトカケガイであるが、代表的な日本の貝類図鑑である『日本近海産貝類図鑑』の表記法に従いここでは末尾のガイを付けていない。