イワリス (Sciurotamias davidianus) は、ネズミ目(齧歯目)リス科イワリス属に分類されるリスの一種。
中華人民共和国 甘粛省南部、寧夏省、河北省、遼寧省南部、山東省、四川省南西部、貴州省、広西チワン族自治区、湖北省、安徽省(固有種)[1][3]
頭胴長261.8ミリメートル、尾長140.2ミリメートル、体重260グラム[3]。 被毛は、くすんだオリーブ色がかった灰色で、腹部は色が淡い[3]。目の周りに淡色の縁取りがあり、頰には黒っぽい斑点がある。 同属のシロスジイワリスに比べて色合いが淡く、側面の縞がない[3]。
岩場に棲息し、地下の空洞に巣を作る[3]。
数種類の種子や木の実を食べ、頬袋で運び、巣穴に貯蔵する[3]。 巣穴に貯蔵するのと同様に、実を土にも埋めるため、その過程で樹木の種子を分散させることになる[3]。 オークの一種 (Quercus liaotungensis) やシナノグルミにとっては重要な分散の仲介者である[3]。
ベルギーに移入された種と考えられていたが、近年の遺伝子解析によって、この移入種はイワリスではなくクリハラリス(タイワンリス)であることが判明した[3]。
寿命は7-10年程度と言われている[要出典]。飼育個体で約17年生きた例がある[4]。 日本でもわずかにペットとして飼育されているが、ペットショップなどではハイイロリスやユーラシアリス等と間違われて取り扱われている場合が多い[要出典]。