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シロワニ ( Japanese )

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曖昧さ回避 この項目では、サメの一種について説明しています。下水道に棲む白いワニの都市伝説については「都市伝説一覧#生物」をご覧ください。
シロワニ Carcharias taurus newport.jpg
シロワニ
Carcharias taurus
保全状況評価[1] VULNERABLE (IUCN Red List Ver. 3.1 (2001))
Status iucn3.1 VU.svg
分類 : 動物界 Animalia : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata : 軟骨魚綱 Chondrichthyes 亜綱 : 板鰓亜綱 Elasmobranchii : ネズミザメ目 Lamniformes : オオワニザメ科 Odontaspididae : シロワニ属 Carcharias : シロワニ C. taurus 学名 Carcharias taurus
Rafinesque, 1810 英名 Grey nurse shark
Sand tiger shark
Spotted-ragged tooth shark Carcharias taurus distmap.png
シロワニの生息域

シロワニ Carcharias taurus(白鰐、Sand tiger shark) は、ネズミザメ目オオワニザメ科に属するサメ。「ワニ(鰐)」はサメの別称。世界中の暖かい海の沿岸に生息する大型のサメで、全長3.2mに達する。繁殖様式はサメの中でも珍しい卵食・共食い型。

シロワニはミズワニ科シロワニ属とする文献も見られる[2]。またシロワニ科として単独で科にされているところも見られる[要出典]。オオワニザメ科には他にオオワニザメなども現生している。

分布・生息地[編集]

全世界の温帯・熱帯の海に生息。東太平洋からは知られていない。日本近海にも生息。沿岸性。

形態[編集]

Grey nurse shark 2.jpg

最大で全長320cm、体重158.8kg[3]。体型は流線型で、太く重量感がある。背側の体色は褐色から灰色で、腹側は白色。幼魚期の体側には不鮮明な薄色斑が見られることもあるが、成魚では消失する。吻はやや扁平な円錐形。口は大きく、常時半開きになっている。両顎歯はほぼ同形。歯の形状は牙状で、小さな副咬頭を2つ備える。最前歯だけでなく、後ろの数列も立ち上がり、歯がずらりと並んだ外見は恐ろしい印象を与えるかもしれない。2基の背鰭はほぼ同じ大きさ。尾鰭は上葉が長く伸びる。

生態[編集]

活動は夕方からで昼間は岩陰などでじっとしていることが多い。主な餌生物はサメやエイを含む魚類、甲殻類、頭足類である。

胎生ネズミザメ目に見られる卵食型に分類されるが、シロワニの場合はその最も特殊化したタイプであり、未受精卵だけでなく同じ子宮内の他の胎仔も捕食する卵食・共食い型である。55mmで孵化し、未受精卵や他の胎仔を食べるようになる[4]。17cmになると機能歯が生え揃い、摂食を行う[5]。サメには子宮が2つあり、それぞれに1尾の胎仔が生き残る。そのため産仔数は最大で2尾。妊娠期間は9-12ヶ月、産まれてくる子どもの大きさは約1mである[1]

人との関わり[編集]

世界中の海に生息しているが、一部の地域では数が減少している。オーストラリア東海岸、大西洋南東部の個体群は絶滅の危機に瀕しており、IUCNの評価ではCritically Endangered(CR)とされている。

性格は見かけによらず大人しく人を襲うことはないとされている(温厚な性格であることから、この鮫を「巨大な子犬」と呼んだ学者もいる)。インターナショナル・シャーク・アタック・ファイルにおいては29件の攻撃例(うち死亡例は2件)のみが報告されている[5]

脚注[編集]

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注釈[編集]

出典[編集]

  1. ^ a b Pollard, D. & Smith, A. 2005. Carcharias taurus. In: IUCN 2011. IUCN Red List of Threatened Species. Version 2011.1. . Downloaded on 29 June 2011.
  2. ^ 仲谷 2011, p. 35.
  3. ^ Carcharias taurus Froese, R. and D. Pauly. Editors. 2011.FishBase. World Wide Web electronic publication. www.fishbase.org, version (06/2011).
  4. ^ ANIMAL SPECIES:Greynurse Shark, Carcharias taurus Rafinesque, 1810Australian Museum.
  5. ^ a b Biological Profiles:Sand tiger shark Florida Museum of Natural History Ichthyology Department.

参考文献[編集]

関連項目[編集]

 src= ウィキメディア・コモンズには、シロワニに関連するメディアがあります。

外部リンク[編集]

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シロワニ: Brief Summary ( Japanese )

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シロワニ Carcharias taurus(白鰐、Sand tiger shark) は、ネズミザメ目オオワニザメ科に属するサメ。「ワニ(鰐)」はサメの別称。世界中の暖かい海の沿岸に生息する大型のサメで、全長3.2mに達する。繁殖様式はサメの中でも珍しい卵食・共食い型。

シロワニはミズワニ科シロワニ属とする文献も見られる。またシロワニ科として単独で科にされているところも見られる[要出典]。オオワニザメ科には他にオオワニザメなども現生している。

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