ツノザメ目(Squaliformes)は、軟骨魚綱板鰓亜綱(ばんさいあこう)の下位分類群。6科24属約97種。資源として重要なアブラツノザメや独特な捕食生態を持つダルマザメなどがおり、深海性の種を多く含む。
サメの中で臀鰭を持たないグループは、ノコギリザメ目・カスザメ目・ツノザメ目の3つであるが、前2者は鋸状の吻やエイのような縦偏形など形態的な特徴がはっきりしているので見分けがつきやすい。臀鰭が無く、円錐形の吻を持つものはツノザメ目に分類されると考えてよい。
ツノザメ目の分類は不安定で流動的であり、学者によって意見の分かれる部分が多い。ここではNelson (2006) の分類を示した(括弧内の数字はその属に含まれる種数)。
次のような系統樹が得られている。オンデンザメ科はオロシザメ科を含む側系統群だと考えられている[1]。