ヒイロガサ(Hygrocybe punicea)はハラタケ目、ヌメリガサ科、アカヤマタケ属の菌類。英語ではCrimson Waxy CapやScarlet Waxy Cap等と呼ばれることもある。北ヨーロッパを中心に見つかっている。当初はHygrophorus puniceusの名で記載され、属内で最大の種であった。
粘性のある大きい傘をもち、初期は釣鐘型をしており、時間がたつにつれ平たくなっていく。大きさは4〜10cmであり、色は名のとおり緋色から暗赤色の色をしている。
襞は厚めですきまが大きい。色は黄色っぽい橙色である。胞子紋の色は白。
柄はつばなどの構造がなく、長さは5〜9cm、幅は2cm程度。赤から白っぽい黄色、白褐色に近い色になる。表面に繊維のような線が見られる。肉は白っぽい色をしている。[1][2]
ヒイロガサは広範な分布を持っている。ヨーロッパでは草地に良く見られ、北アメリカでは森に見られる。
ヒイロガサはヨーロッパで可食であると記録されており、北アメリカでは逆に食用でないと記録されている。[3]味はまろやかである。