Testudo werneri Perala, 2001
和名 エジプトリクガメ 英名 Egyptian tortoiseエジプトリクガメ(Testudo kleinmanni)は、リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメ。
イスラエル南部、エジプト北部、リビア北西部[1][2][3][3][4]
最大甲長13.1センチメートルとチチュウカイリクガメ属最小種[3]。背甲はドーム状に盛り上がり、幅広い[3]。甲板の継ぎ目(シーム)は暗色な個体が多い[3]。腹甲には左右に1-3個ずつ楔形の暗色斑が入る個体もいる[3]。腹甲には蝶番があり、可動させることができる。
前肢は3列の大型鱗で覆われる[1]。
属内では以前は本種のみでPseudotestudo亜属を構成していたが、フチゾリリクガメと単系統群を形成すると推定されChersus亜属を構成する[3]。
エジプトのシナイ半島およびイスラエル南部の個体群をウェルナーリクガメT. werneriとして分割する説もあったが、分子系統学的解析からこの分割を無効とする説もある[3]。
砂漠、ステップ、低木林などに生息する[1]。乾季になると穴の中で休眠し、降雨後は冬季でも活動する[1]。
繁殖形態は卵生。秋季から春季に交尾を行う[1]。3-6月に1回に1-3個の卵を産む[1]。
開発や放牧による生息地の破壊、ペット用の乱獲などにより生息数は激減している[1][4]。1995年にワシントン条約附属書Iに掲載された[1]。エジプトでは保護区の指定、飼育下繁殖させた個体に発信機をつけて野生に返すなどの保護対策が進められている[4]。
ペットとして飼育されることもあり、日本にも輸入されていた。1980年代からエジプト産の個体が安価で大量に流通していたが、1990年代には生息数の減少に伴い流通量も減少した[1]。
エジプトリクガメ(Testudo kleinmanni)は、リクガメ科チチュウカイリクガメ属に分類されるカメ。