Najas japonica
Nakai.
イトトリゲモ(Najas gracillima)は、トチカガミ科イバラモ属に属する水草。和名は、糸のように細い鳥の毛、という意である。
東アジアに生育するほか、イタリアでは外来種として生育している[1]。日本でも全国各地に分布している。ため池や水路、水田などで見られる[2]。
沈水性の一年草。全長は10-30cm[1]、鋸歯のある長さ1-2cmの線形葉を5輪生する[1]。花期は6-9月、葉腋に花をつけ、長さ約2mmの種子が2個並んで形成される[1]。雌雄同株[2]。
ホッスモやオオトリゲモに形態が似るが、イトトリゲモでは葉腋につく種子が2個並ぶという特徴があり、区別の指標となる[3]。ただし、ホッスモなどでも種子が2個並んでつくこともあり、より正確に同定するためには、種子表面の網目模様など他の形態も検討すべきである[1]。