分類 界 : 動物界 Animalia 門 : 脊索動物門 Chordata 亜門 : 脊椎動物亜門 Vertebrata 綱 : 哺乳綱 Mammalia 目 : 齧歯目 Rodentia 小目 : テンジクネズミ小目 Caviomorpha 科 : パカラナ科 Dinomyidae 属 : パカラナ属 Dinomysパカラナ Dinomys branickii はテンジクネズミ亜目に属する齧歯類。本種のみでパカラナ属を形成する。
コロンビア、ブラジル西部、ベネズエラ西部、ペルー、ボリビア西部
体長47.5-51.3cm。尾長14.5-17.4cm。体重13kg。頭部は大型で、体長の25%を占める。全身は黒や暗褐色の粗い体毛で覆われ、体側面に白い斑点が左右に2列ずつ並ぶ。
指趾には頑丈な爪が生える。出産直後の幼獣は体重0.9kg。
標高240-3,200mの渓谷や斜面に生息する。夜行性で、昼間は岩の割れ目や地面に空いた穴などで休む。危険を感じると素早く斜面や樹上、穴の中に逃げる。天敵としてオセロットやハナグマなどが挙げられる。
食性は植物食で、やわらかい植物の茎、葉、果実などを食べる。食物を前肢で掴んで採食を行う。
繁殖形態は胎生。妊娠期間は223-283日。1回に平均2.8頭の幼獣を産む。出産間隔は63日。授乳期間は21日。
パカラナは現地の言葉で「パカに似た、パカの偽者」の意。
食用やペット用の乱獲などにより生息数は減少している。
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