アラ(𩺊[1]、魚偏に荒、学名 Niphon spinosus)は、スズキ目ハタ科の海水魚である。なお、アラと同じハタ科には同じく美味な高級魚とされるクエがおり、このクエの九州地方での地方名が「アラ」であり姿もそっくりであるため混同されやすいが別の魚である[1]。別名、イカケ[1]、オキスズキ[1]、ホタ[1]。
体長1メートルに達する。スズキに体形が似ているが、スズキより頭や眼が大きく、鱗が小さい。
鰓蓋に2本のトゲがあり背びれが2つに分かれている点で同じハタ科のクエと見分けることができる[2]。
日本各地からフィリピンにかけて100メートルから300メートル付近の岩礁域に分布する。
キツネ(神奈川)[1]やタラ(九州)[1]といった地方名がある。
成魚は底延縄や一本釣り、幼魚は底引網で漁獲される。美味であるが漁獲量は少なく、市場にはあまり出回らないため高級魚とされる。