セセリチョウ科(Hesperiidae)はチョウ目(鱗翅目)セセリチョウ上科内のひとつの分類単位。またセセリチョウ(挵蝶)はセセリチョウ科に含まれる蝶の総称ないし俗称(セセリチョウを標準和名とする蝶はいない)。
アゲハチョウ上科(典型的なチョウ)やシャクガモドキ上科と共に、チョウ (Rhopalocera) に分類される。
他のチョウ(特にアゲハチョウ上科)との違いには以下のようなものがある。
セセリチョウ上科セセリチョウ科に分類される。セセリチョウ上科はセセリチョウ科のみが属する単型である。
7亜科、567属、4000種に分類され、7亜科のうち2亜科はいくつかの族に分けられる (Warren et al. 2008[2]; 2009[3])。
種のうち半分以上は南米産。日本には4亜科37種がいる。
Erionotini は不確実なグループで、Warren et al. は族として認めず incertae sedis(族不明)としているが、しばしば Erionotini と呼ばれる。
かつては、オナガセセリ亜科とラッフルズセセリ亜科をチャマダラセセリ亜科に含めることが多かった。また、以下のような亜科を認めることもあった。
これらの系統関係は以下のとおり (Warren et al. 2008)。チャマダラセセリ亜科の単系統性は疑わしく、所属する族がばらばらに表れている(アオバセセリ亜科とオナガセセリ亜科の間の7つの族)。
ミヤマセセリ族 Erynnini
チャマダラセセリ族 Pyrgini
Achlyodidini
Carcharodini
オオトガリセセリ族 Pyrrhopygini
シロシタセセリ族 Tagiadini
キコモンセセリ族 Celaenorrhinini
ホシチャバネセセリ族 Aeromachini
Erionotini
キマダラセセリ族 Taractrocerini
スジグロチャバネセセリ族 Thymelicini
Anthoptini
Calpodini
Baorini
Monicini
アカセセリ族 Hesperiini
本科の多数の種が国際自然保護連合(IUCN)により、軽度懸念(LC)の指定を受けている[6]。
本科の多数の種が、日本の環境省と各都道府県でレッドリストの指定を受けている[7]。
セセリチョウ科(Hesperiidae)はチョウ目(鱗翅目)セセリチョウ上科内のひとつの分類単位。またセセリチョウ(挵蝶)はセセリチョウ科に含まれる蝶の総称ないし俗称(セセリチョウを標準和名とする蝶はいない)。
アゲハチョウ上科(典型的なチョウ)やシャクガモドキ上科と共に、チョウ (Rhopalocera) に分類される。