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タマリンド ( japonais )

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曖昧さ回避 この項目では、マメ科の植物について説明しています。その他の用法については「タマリンド (曖昧さ回避)」をご覧ください。
タマリンド Tamarindus indica pods.JPG
タマリンド
分類APG III : 植物界 Plantae 階級なし : 被子植物 angiosperms 階級なし : 真正双子葉類 eudicots 階級なし : コア真正双子葉類 core eudicots 階級なし : バラ類 rosids 階級なし : マメ類 fabids : マメ目 Fabales : マメ科 Fabaceae 亜科 : ジャケツイバラ亜科 Caesalpinioideae : タマリンド属 Tamarindus : タマリンド T. indica 学名 Tamarindus indica L 和名 タマリンド、チョウセンモダマ 英名 Tamarind

タマリンド: tamarind、学名:Tamarindus indica)は、マメ科ジャケツイバラ亜科[1]タマリンド属の常緑高木。タマリンド属で唯一の種である。果実が食用になる。別名、チョウセンモダマ

形態、分布[編集]

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タマリンドの木

アフリカ熱帯が原産で、インド東南アジアアメリカ州などの亜熱帯および熱帯各地で栽培される。

樹高は20m以上になる常緑高木で、は長さ15-20cmの羽状複葉小葉は10-20片で長楕円形。は総状花序をなし、5弁で径3cm。黄色に橙色または赤色のすじが入る。

果実は長さ7-15cm、幅2cmほどのやや湾曲した肉厚な円筒形のさやで、黄褐色の最外皮は薄くもろい。1個ないし10個の黒褐色で扁平な卵円形の種子との間隙はペースト状の黒褐色の果肉で満たされる。この果肉は柔らかく酸味があり、食用とされる。

半乾燥地に適応しているが、雨の多いところでも生育する。

品種[編集]

酸味が弱く甘味が強い生食に適した品種もある。

食用[編集]

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タマリンドの果実
タマリンド、生100 gあたりの栄養価エネルギー 糖類食物繊維 飽和脂肪酸一価不飽和多価不飽和 トリプトファンリシンメチオニンビタミンビタミンA相当量 チアミン (B1)リボフラビン (B2)ナイアシン (B3)パントテン酸 (B5)ビタミンB6葉酸 (B9)ビタミンB12コリンビタミンCビタミンDビタミンEビタミンKミネラルナトリウムカリウムカルシウムマグネシウムリン鉄分亜鉛セレン他の成分水分マイクログラム • mg = ミリグラム
  • IU = 国際単位
  • %はアメリカ合衆国における
    成人栄養摂取目標 (RDI) の割合。
    出典: USDA栄養データベース(英語)

    料理の酸味料や食品添加物増粘安定剤として用いられる他、ピクルス、シロップ、清涼飲料水に加工されるなど、利用範囲の非常に広い果実である。その他に甘みと酸味を楽しむために生食、ドライフルーツ、砂糖漬け、塩漬けなどに加工される。香りの主成分はフルフラール2-アセチルフランなど。

    種子の胚乳部分から抽出して得られたものから、食品添加物としての多糖類を主成分とする増粘安定剤タマリンドガム(タマリンドシードガム)を製造する。

    調味料として[編集]

    酒石酸クエン酸による強い酸味をもつ黒褐色の果肉が使われる。果肉だけを集めて固めた数百gのブロックか、浸出したエキスの形で売られるのが一般的である。ブロックのものは水に浸して、ペーストのようになったものを調理に用いる。

    インド料理では果肉を熱湯に溶かしてチャツネを作る他、サーンバールラッサムの酸味づけに用いる。インドのマクドナルドでは、マクイムリー(McImli:「イムリー」(इमली)とはヒンディー語でタマリンドの意)というタマリンドソースをつけてもらうことができる。

    タイ料理トムソムフィリピン料理シニガンの酸味づけにもタマリンドが欠かせない。イラク中部と南部ではドルマの酸味づけにタマリンドを用いることがある。

    ベトナム料理の甘酸っぱいスープカインチュアの酸味づけにもタマリンドを用いる。

    デザートとして[編集]

    ラテンアメリカ東南アジアでは、タマリンドの果肉から清涼飲料水を作る。タマリンドの缶ジュースも市販されている。

    東南アジアではジャムやソフトキャンディーに加工したり、砂糖漬け、塩漬けのおやつとしても売られる。ベトナムではクラッシュアイスと煎りピーナツを加えたダー・メ(Đá me:「氷タマリンド」の意)や、さらに練乳を加えたスア・ダー・メ(Sữa đá me:「ミルク氷タマリンド」の意)として飲む。

    生食にはスイートタマリンドと呼ばれる種類の果実を樹上で成熟させ水分が20%以下にしたものを収穫して用いる。

    その他[編集]

    フィリピンでは、マラリアに効能があるとして葉をタマリンド茶として用いる。

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      ジャマイカのお菓子

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      ベトナムの「スア・ダー・メ」(Sữa đá me:ミルク氷タマリンド)。キエンザン省ハティエン市社にて。

    その他[編集]

    • 果実はサルの好物で、マダガスカルキツネザルの主要な食物の1つである。
    • 材木は家具や道具の材料に用いられる。パルプを金属磨きとして用いる地域がある。
    • 属名はアラビア語で「インドのナツメヤシ(デーツ)」を意味する「タマル・ヒンディー」(تمر هندي)に由来する。アラビア語圏でタマリンドが知られるようになったのが、原産地のアフリカから直接持ち込まれたのではなく、果実がナツメヤシ類似の交易品としてインドからもたらされたためと推定される。

    脚注および参考文献[編集]

    1. ^ クロンキスト体系の分類ではジャケツイバラ科
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    タマリンド: Brief Summary ( japonais )

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    タマリンド(: tamarind、学名:Tamarindus indica)は、マメ科ジャケツイバラ亜科タマリンド属の常緑高木。タマリンド属で唯一の種である。果実が食用になる。別名、チョウセンモダマ。

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