アブ(虻)と総称されるが、「アブ」はしばしば、より広い範囲のハエ目昆虫を総称する[1][2]。
ほぼすべての種で、雌の成体は吸血を行う[3]。ただし多くは、被子植物の授粉者でもある[3]。
アブ科は3亜科に分かれる。ただし、ハネモンアブ(キンメアブ)亜科 Chrysopsinae の単系統性は不確実である[3]。
亜科はそれぞれいくつかの族に分かれる[3][4]。ただし、マルガタアブ亜科 Pangoniinae 以外に属する族は分子系統による検証が進んでおらず不確実なので、下の系統樹には「?」つきで記した。
アブ科 ハネモンアブ(キンメアブ)亜科? Bouvieromyiini
? Chrysopsini
? Rhinomyzini
? Diachlorini
? Haematopotini
? Tabanini
Mycteromyiini
Pangonini
Goniopsini
Philolichini
Socionini
4500種が現生する[3]。以下のリストの種はごくごく一部である。